歯が半分欠けました!パート2<治療編>

こんにちは、オガワです。

前回は、歯の半分が欠けてしまった患者さんのBlogを書きました。

今回は、治療を含めた続きのBlogになります。

セラミッククラウン治療前

上の写真のように前歯の約半分が欠けています。

この状態から診査診断をおこない

ダイレクトボンディングを仮治療としておこないました。

仮充填

上の写真がダイレクトボンディング後になります。

 

今回の治療のポイントは、

欠けてしまった歯の内部にある神経の状態がどうかということです。

人の歯の神経は、繊細な組織なために、

欠けてしまった直後は問題がなくても、

後日から痛みが出る場合があるのです。

その辺りは一概に何日で痛みが出るということが予想できません。

ですから、

日常生活を送ってもらいながら、右上の前歯を経過観察していきました。

ダイレクトボンディングにて治療をおこない、

2週間後、1ヶ月後、2ヶ月と確認していくと歯の神経の反応がなくなりました。

そこで、

カウンセリング時に確認していたように

歯の中の神経が死んでしまうことが起こりましたので、

その神経を除去する治療をおこない、

セラミッククラウンをかぶせる治療へ以降しました。

ここで、

歯が欠けた前歯を以前の状態に復元するために、

過去に撮影した前歯の写真がありましたのでこの写真と仮歯を元に

セラミッククラウンの形を決めていきました。

過去に撮影した前歯の写真が以下のものです。

天然歯

反対の前歯に比べて少し傾いています。

この写真を患者さんと確認していき仮歯に置き換えました。

仮歯をかぶせた写真が以下のものです。

TEK

仮歯の段階で、歯の傾きを整え

最終的なセラミッククラウンを想像してもらいます。

この際には、噛み合わせや歯の長さや色なども確認してもらいます。

そして

最終の型取りをおこないセラミッククラウンを装着しました。

セラミッククラウン治療後

隣の歯と近いもので治療できました。

患者さんにも満足していただきました。

 

今回のように、外傷による歯の欠けた部分の治療については、

ダイレクトボンディングだけで治療できる場合

セラミッククラウンを用いた治療になる場合

とがあります。

いずれにしても、カウンセリングにてしっかりと説明をしていき

患者さんの不安を取り除く事に主眼をおいています。

当然のことですが、

毎日の臨床では決して同じ場面がありません。

各々の患者さんにオーダーメイドな治療を心がけています。

このようなことも「かかりつけ医」のメリットを発揮できるところではないかと考えています。

 

歯に関する悩みやご相談は、お気軽にお電話やメールにてしていただければと思います。

 

最後に治療のまとめを提示しておきますのでご参考にしてください。

セラミッククラウン治療前セラミッククラウン治療後

治療内容:上顎右側1番 セラミッククラウン修復

治療費用:¥143,000

治療期間:約3ヶ月(経過観察期間含む)

 

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