歯が半分欠けました!パート1<診断編>
こんにちは、オガワです。
今年になって当院で治療をした患者さんをまとめてみました。
(もちろん患者さんには、Blogに載せる許可をいただいています。)
「歯が半分欠けたので診て欲しい」
と連絡があり、今回の治療は始まりました。
患者さんは、兵庫県在住の20代女性、
当院に数年前から通われており、ちょうどメンテナンス期間中でした。
まずは歯を診てましょう。
たしかに、歯の半分弱が水平に欠けています。
原因を尋ねると、
5日前の休みの日に転んでしまったようです。
受傷後、痛みもなく少しシミるぐらいの症状があるとのことです
次に、
マイクロスコープにて現在の歯の状態を確認しましたところ
歯の表面に、複数の亀裂がありました。
また、歯の欠けた断面も続いて確認しました、
歯の内部が肌色に露出していますが、神経はギリギリ露出していない状態にみえます。
さらに、
レントゲンを撮影し、歯茎の中に隠れている根について観察しました。
幸い、根にヒビや亀裂もありませんでした。
この際、両隣の歯についもしっかりと診査しています。
そして、
これらのことを患者さんに説明し、
今後の治療についての注意事項や提案をおこないました。
中でも重要なことを3点挙げました。
1、現在神経の反応はあるが、受傷後から時間が経過しており、歯の神経に感染が起こっており
将来的に神経が死んでしまう可能性がある。
2、痛みが出てきた場合は、神経を除去する処置が必要になる。
3、まずは、ダイレクトボンディングをおこない経過をみて、
将来はセラミッククラウンを用いた治療に移行する。
この3つのポイントを理解していただいてから
仮の治療としてダイレクトボンディングにて歯の形態を復元しました。
ここまでが1回の来院での診査、診断、応急処置になります。
コロナ禍においてマスク生活を過ごしているとはいえ、
前歯の審美的な治療については従来通り綿密な計画を立てていきます。
また今回のように、
外傷で歯が欠けてしまうことは、年齢を問わず起こり得ることです。
特に、小さいお子さんをお持ちの保護者からの問い合わせが多いのも実情です。
外傷をされた場合、なるべく早く「かかりつけ医」に相談をされることをお勧めいたします。
次回は、実際の治療について書いていきたいと思います。
歯に関するご質問などございましたらお気軽にメールしていただければと思います。
旧居留地歯科
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